雨が降っている。
冷たく刺さるような雨だった。
浮竹は赤い傘を差して、ぬかるむ道を歩いていた。
真夜中である。
頼りのないちょうちんを、雨で濡らしてしまわぬようにと注意を払い道を進んだ。
その道というのは細い路地で、ボロ屋が立ち並ぶ、いわゆる貧困街地区だった。
道の脇には時折、むき出しのままの屍がそのまま朽ちている。
それはこの近辺では珍しい状況ではなく、
しかしいくら珍しい状況ではない、と言っても明らかにそれは異常な光景であり、
少なくとも見ていて気分の良いものではない。
浮竹はなるべくそれらを見ないようにと傘を前へ傾けた。
と、同時に足元へと視線を落とす。
すると泥にまぎれてなにか橙色のなにか、が見えた。
このような地区でそのような鮮やかな色を目にしたことがなかった浮竹はふと、
足を止めて傘を後ろに傾けて、肩に預けるように持ち直す。
それは男の髪だった。浮竹は一瞬、その草色の瞳を丸くする。
ぼろ雑巾のようになった着流しで肌を包み、ぬかるんだ地面に身体を預けている
その男は、浮竹に気がついたのか目を薄く開きそして浮竹をちらりと見上げた。
年のころは16、18ほどだろうか、浮竹は羽織が汚れるのも気にせず
傘を自分と男の間に持ってその場にしゃがみこむ。
近くで見ると、その男の瞳の色が髪と揃えて誂えたような栗色であることが解った。
■ ■ ■
見事に文字つぶれたヽ(゚∀゚)ノ
しかもこのフォント「橙」っていう漢字が登録されて中田orz
好きなフォントなのに(・ω・`)
でも蜜柑っておいしそうだからいいと思うよ。
いちごだけどみかん。いちごだけどちぇりー。
■ ■ ■
テストなんか嫌いです><
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